看板のハナシ。

当店の前に置いてある、いわゆるA型看板。

現在、その看板には、文字が一切書いてありません。
なぜ何も書いていないの???
何も書いていない看板に意味があるの???
と、思う方も多いかもしれません。
結論から言うと、意味はあります。
もう少し丁寧に言葉を選ぶなら
「意味はあると思えます。」です。

では、なぜGP&GCの看板は無地なのか?

最初、実験的に「看板なし」でGP&GCが営業してみたのは、’17年11月10日。
そのスタイルでの営業は、数ヶ月間続きました。
その間、来客数や売り上げに、大きな変化は見られませんでした。
NO看板、問題なし。

しかし、しばらくやってみたところで、NO看板スタイルでの営業は、お店として、お客さんに対して若干の傲慢さがあるのではないか?と、思いはじめました。
やはり、店が営業中かどうか、少し離れた距離からでも一目でわかった方が良いですもんね。

なので、この時点で出した答えは
NO看板、確かに問題なし。でも在ったほうがベター。

しかし、その看板に「店がやっている」という事以外の情報は必要か?
という疑問を無視できなかった店主は、’18年3月14日から現在の無地看板というスタイルを採ってみることにしました。

考えとしてはこうです。

何も書いていなくとも、うちのような路面店の前に看板があれば「ここにお店がある」ことは、たぶんわかってもらえる。

でも、その看板には当然なにも情報がないから、「ん?」っと思って、お店をちょっとのぞいて見てもらえれば、次に「コーヒー屋っぽいぞ」という情報が見て取れる。

さらに、お店に入ってきてもられば
「どうやらここは、ちょっと変わっているけど、やはりコーヒーを飲めるお店らしいぞ。」
と、いうことがわかってもらえると思うんです。

そこから
「ここでコーヒーを飲んで行けるんですか?」とか、「持ち帰りはできますか?」といった、いわば「コミュニケーションのはじまり」が生まれるんですね。

もちろん、看板にコーヒー屋である情報が書いてあっても、こういうコミュニケーションは生まれると思います。
けれど、看板からの情報をゼロにしてからの方が、お客さんとのコミュニケーションはより広がりやすくなりました。
店内から外の通りを見ていても、「何のお店だろう?」と、立ち止まって看板や店を見てくれる人は明らかに増えました。
始めは少し怖かったけど、このカタチにしてみて今は良かったと思っています。

これは決して、中2的なアイロニズムとか、特異性のアピールみたいな感覚ではなく
何も書いていない看板を置くことで
「おや、ここは一体、何のお店だろう?」っていう、ちょっとしたワクワクを体感してもらえたらなーという、GP&GC店主の勝手な思い。

さて、この実験の先にあるものははいかに?